中国語動画に日本語字幕を付ける:4つの落とし穴
中国語と日本語はどちらも漢字を使うため、中訳日を簡単だと思う人が多い。実際に日本語字幕を作ると、問題はまさに「一番似て見える場所」から出ると分かります。
一、日本語は長い——字幕があふれる
中国語は高度に圧縮されており、同じ文でも日本語では文字数が倍以上になることが普通です。
| 中国語原文 | 日本語字幕 | 文字数 |
|---|---|---|
| 谢谢 | ありがとうございます | 2 → 9 |
| 明天下午三点开会 | 明日の午後3時に会議があります | 8 → 15 |
| 请多关照 | よろしくお願いいたします | 4 → 12 |
日本語は助詞や語尾で文法関係を示し、漢字の間をつなぐ仮名も必要で、文字量が自然に増えます。一方、日本語字幕の組版慣行は一行15字前後の全角・最大二行。中国語で10字のナレーション一文が、日本語では画面幅を埋めることもあり得ます。
実務の助言は一行です。中国語の脚本を書く段階で一文の長さを抑え、長文は自発的に二文に分ける。
二、敬語レベル:場面と一貫させる
日本語では同じ意味も、話す相手によって言い方が変わります。字幕で最も多い毛病は「間違った使い分け」ではなく「全編での不統一」——前半は丁寧なのに、後半で突然フランクになる。
顧客や視聴者向けの製品・企業動画は、丁寧度の高い言い方で全編統一。一般視聴者向けのナレーションや解説は、中程度の丁寧さの日常語で、自然で硬くならないように。Vlogやドラマ系は登場人物の感情に従いフランクでもよいが、同一人物は前後で一貫させます。
顧客に話す場面(輸出向け製品紹介など)は顧客向けの言い方で処理します。日本語では「わかりました」は対客場面では通常「かしこまりました」。場面を間違えると視聴者は即座に気づきます。
三、漢字の同形異義
中訳日で最も見つけにくい落とし穴:日本語には中国語と書き方が同じで意味が違う漢字語が大量にあります。
| 日本語の語 | 日本語での意味 | 中国語での意味 |
|---|---|---|
| 手紙 | 手紙(てがみ) | ちり紙 |
| 娘 | 娘(むすめ) | 母 |
| 勉強 | 学習 | 無理、我慢 |
| 検討 | 検討・研究 | 反省・自己批判 |
| 丈夫 | 丈夫(じょうぶ) | 夫 |
こうした語を訳し違えると、母語視聴者は即座に文脈を読めなくなります。機械翻訳は通常この誤りを犯さず、むしろ人の「ちょっと直しておこう」で壊れがちです。日本語の句読点も違います。区切りは「、」「。」、引用は「」。
四、行長と改行の習慣
一行は15字前後の全角・最大二行に抑えます。改行は「、」の位置で行い、助詞(は・が・をなど)の前では切らず、語を二行にまたがらせない。一行に収めるためにフォントを縮めない——スマホではほぼ読めません。表示時間も十分に。日本語は文字が多く読むのに中国語より時間がかかるので、時長は日本語の文字量で算定します。
縦型動画はさらに注意:日本語字幕は中国語より幅を取り、バイリンガル同時表示は画面下部の大部分を占めます。両言語ともフォントサイズを一段ずつ下げ、プラットフォームUIの重なりを避けるセーフマージンを残すのを。
ツールで反復作業を省く
SmileSub に映像をアップロードし、目標言語を日本語にすれば、認識・翻訳・バイリンガル焼き込みまで一括処理し、完成映像をダウンロードできます。20言語の相互翻訳に対応。
字幕ファイルが既に手元にあれば、無料の SRT字幕翻訳ツール で日本語版に翻訳できます。日中対照のバイリンガルファイルが必要なら バイリンガルSRT生成ツール で生成します。いずれもログイン不要で、制限は1ファイル1MB以内・500行以内、各ツール各IPで1日3回です。
よくある質問
中訳日の字幕、機械翻訳で足りますか?
日常のナレーションや企業紹介ならほぼ足ります。リスクは専門用語と敬語レベルの判断が要る対話に集中するので、この二つは母語話者に一度通してもらうのを。
日本語字幕は一行に何字が適切ですか?
慣行は一行15字前後の全角・最大二行。縦型動画はより狭いので、さらに保守的に。
日本語には漢字が多いですが、中国語スクリプトを少し直して使えますか?
できません。同形異義はごく普通で、日本語は仮名で文法成分をつなぐ必要があるため、中国語の語順をそのまま持っていくとたいてい読み通せません。
日中バイリンガル字幕で中国語を残す必要はありますか?
配信場面次第です。日本市場だけなら中国語行は日本語用の版面を食います。中国語プラットフォームにも出す、または社内照合が必要なら、バイリンガル版のほうが便利です。
